阪神VS中日(ゲーム差は0.5)

8月30日は雨により中止。


前日8月31日、阪神は中日との首位攻防戦にエースの井川を先発起用した。
対する中日も川上を登板させ、投手戦になることが予想された。
しかし、2回裏に今岡の2ラン、矢野のソロホームランにより3点をあっさり川上は謙譲してしまう。
ところが井川も続く3回表、荒木の3塁へのゴロを今岡がエラーしたことをきっかけに崩れてしまう。
次の井端にはセンターへクリーンヒット、1,2塁とされ立浪は四球。
そしてT.ウッズにグランドスラムを1死も取れぬままあっさりと逆転されたのである。
結局井川は7失点で降板。川上は11勝目をあげ天王山第一戦は5-7で中日が制し、ゲーム差を0.5とした。


本日9月1日は天王山第二戦目。負ければ首位陥落となる大事な一戦に阪神は下柳を起用した。
対する中日は阪神キラーの山本昌を起用。
お互いここ最近調子が今ひとつな為、いかに投手が踏みとどまれるかが勝負の分かれ目となった。


1回は中日がヒットなどで1死1,3塁の場面で昨日暴れ回ったT.ウッズがセカンドへのゴロ。
併殺打かと思われたが、送球が一歩遅れ併殺崩れの間に一者生還。その後は打ち取り0-1と先制を許す。


3回表まで試合は動かず、裏の阪神の攻撃。
シーツのタイムリー、今岡のレフトへの2ラン(投手山本昌)などで一挙3点を入れ逆転。


そして5回裏には鳥谷とシーツが塁上にいる場面でノーヒットの金本。
追加点を期待するがキャッチャーフライで凡退。やはり先日のホームランがまだ残っているのだろうか・・・。
続く今岡は10球まで粘りに粘って、ルーキー鈴木の投じたストレートをまたもレフトスタンドへ。
本日5打点目となる2打席連続3ランホームランで中日を引き離した。


さらにラッキーセブンには先頭のシーツがツーベースを放ち、続く金本に期待されたがまたも凡退。
そして大活躍の今岡の登場である。ここは3打席連続が期待され、皆の雰囲気が異様なムードになっていた。
今岡は先ほどと同じようにファールで粘り、甘い球が来るのを待っていた。
これほどまでに粘り強い今岡はなかなか見られないだろう(笑)
そこで今岡は期待を裏切らなかった。前2打席を彷彿させるかのような打球をまたもレフトへ。
今度は弾道が少々高かったため、浜風に押されてどんどんスタンドに伸びてくる!
が、しかし打球はフェンスとラバーの間に当たり勢いよく弾んでボールはグランド上を点々とする。
その間に2塁を回っていた今岡は果敢にも3塁を狙い、見事タイムリスリーベースで本日6打点目、今シーズン通算120打点目を記録した。
続くウィリアムスの打順で代打濱中。こちらも強く叩いた打球がライト方向へ伸びていった。
しかし今度は浜風に押し戻され、深い位置で福留がキャッチ。
犠牲フライは覚悟していたようでゆっくりと返球し、難なく1点を追加。8-1とする。


その後中日は1回以来、6回から変わった福原、途中ウィリアムスに交代するも打線が沈黙。
8回には扁桃炎から復活した藤川が150km/hを超える速球で病み上がりとは思えないピッチングを披露。
無得点のまま8回裏の阪神の攻撃を迎えた。ところが先頭の藤本が安打で出塁しその事件は起こった。
打者檜山のところで小林投手が投じた球が頭部に当たり、これが危険球とみなされ退場。
両軍これについて不服があったのか選手全員がホームベース付近に集まり、一時グランドもスタンドも騒然となった。
結局檜山は死球とみなす、という審判からの説明があり、3塁まで進んでいた藤本は2塁へ。走者の檜山は代走に中村豊を送られた。
この回はこのまま追加点が奪えず、最終回久保田がマウンドへ。


ランナーを出すものの2死まですんなりといき、バッターはアレックス。
2ストライクとなり「あと一球!」コールが鳴り響く中、追い込まれたアレックスはレフトへ抜けようかという鋭い打球を放つ。
それをショート鳥谷が即座にダイビングキャッチ!見事JFKの中継ぎリレーにより1失点で中日の連勝を"7"で止めた。


この試合のヒーローインタビューは今岡。
前日のエラーを含めて借りを返したような形になったが選手会長が見事に気を吐いた試合だった。
他にも赤星の今シーズン初となる1試合3盗塁、シーツの4安打、JFKの復活などヒーローになりうる選手は大勢いた。
これを弾みにして各選手が活躍してほしいものである。